「れんこん」とは、はすの地下茎のことで、
これを食用とするのは日本や中国などの
ごく少数の国だけなのだそうです。
日本には仏教伝来とともに伝わったとされ、
その歴史は実に長いのです。
加熱法や切り方でもいろいろな食感を味わえるうえに、
ビタミンC、B1、B12、鉄、カルシウム、
マグネシウム、カリウム、亜鉛、パントテン酸、
などなどを含む、栄養価の面で特に優れた食材と言えます。
れんこん100gで、レモン果汁100gと
ほぼ同じ量のビタミンCが摂れるのですよ。
しかも、れんこんはデンプン質が多いために、
熱に弱いビタミンCを守り、
加熱処理してもその損失を最小限にとどめる
という優れた特徴も兼ね備えているのです。
れんこんを切ると、ネバネバの糸を引きますが、
これは納豆などでも良く知られている
「ムチン」という成分です。
糖とたんぱく質が結合したものですが、
これが胃や腸の粘膜を保護して、
消化・吸収を促してその力を高めてくれるのです。
さっと火を通せばシャキシャキ感を味わえ、
長めに火を通すと主成分であるデンプン質が糊状に変わるために、
もっちりとした食感とやさしい甘みが出ます。
近年は中国産が多く出回ってはいますが、
日本におけるれんこんの主な産地は、
茨城県、徳島県、山口県、愛知県、佐賀県などが知られています。
穴が開いていることから、「先を見通せる」として、
古くから縁起ものとして用いられてきました。
お正月のおせち料理の食材としてもお馴染みですね。
れんこんは漢字で「蓮根」と書きます。
東京の北部にある板橋区には、
この字を書いて「はすね」と読む町があります。
さらに数キロ離れたところには「蓮沼(はすぬま)」という町名もあります。
かつて「れんこん」を盛んに収穫した土地なのでしょうか。
皆さんのお住まいの町名の由来を調べるのも、
意外な発見があるかもしれませんね。
食材に関連した名前もきっと多いことと思います。