久永婦人科クリニック 久永 浩靖先生

2009年9月 2日

腹腔鏡検査をした方がよいでしょうか?


腹腔鏡検査をした方がよいでしょうか? まっぺさん(31歳)

治療を進めていくなかで徐々に分かった事です。いつも右の卵巣から排卵します。誘発剤で左の卵胞も少し成長しますが、消滅してしまいます。原因は不明で、卵巣周辺が癒着している可能性も考えられるが、問題無いと言われました。以前、クラミジアに感染して症状が出てからもしばらく放置していた、治療が遅れたのが原因だと自分自身では考えております。卵管造影の検査は問題はないが、拡散がいまいちと言う事。

最近腹腔鏡検査を希望するが、31歳の年齢と卵巣機能が衰えはじめている、腹腔鏡検査が半年待ちと言うことで体外を勧められる。このまま不安なままステップアップは考えられない。もちろん原因が分かる方と分からない方がいる様ですが、癒着している場合は取って貰ってすぐ妊娠する方がいると妊娠本で知りました。転院して腹腔鏡検査をした方がいいでしょうか。


腹腔鏡検査は不妊治療にとって非常に有効な検査であると考えます。
ですが、医師によりその経験や症例に差異があるため積極的に勧められる先生と若干否定的な立場の先生がおられるのも事実です。

私の場合は婦人科内視鏡学会技術認定医でもあり検査を積極的にお勧めする立場をとっております。
検査にはメリットデメリットがありますのでそれについてご説明いたします。

まずメリットとしては内視鏡検査により実際に患者様の腹腔内が直視的に確認できる点で、これは他の検査に大きく勝る点でしょう。
心配されておられるクラミジア感染の既往に伴う腹腔内の癒着の有無を確認することができること、またインジゴカルミンという色素を流すことで卵管の通過性を確認することや卵管采の形状を見てピックアップ障害がないかなど、得られる情報はたくさんあります。
その後腹腔内を生理食塩水で洗浄することにより妊娠率の向上も期待できます。また、その後一般不妊治療をお続けになるか、体外授精などへステップアップするかの判断材料にもなります。

一方デメリットとしては検査とはいうものの、数日間の入院が必要で全身麻酔をお受けになる必要があることと1〜2cm程度の小さい傷ではありますが内視鏡カメラやその他の鉗子類などを挿入するために2-3箇所の切開が必要となります。
すなわちある程度侵襲の加わる検査であることは否定できません。
実際そこまでの検査をするのなら体外授精を希望します、と言われる患者様もおられるのも事実です。

私としては、クラミジア感染の既往、子宮内膜症が疑われる場合、開腹手術の既往など腹腔内の癒着を強く疑う場合と重症の多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の患者様には比較的早期に腹腔鏡のお話しをしており、そうでない場合には一般不妊治療を半年〜1年程経過した場合にお話しをするようにしております。

ご相談のケースで体外授精をすぐには考えられない、あるいは本当に体外授精が必要かどうかきっちり確認したいということであれば腹腔鏡検査は有用と考えます。

2009年8月27日

診療案内

診療内容

■不妊外来
  • 一般治療(タイミング指導・人工授精)
  • 体外受精-胚移植(IVF-ET)
  • 顕微授精-胚移植(ICSI-ET)
  • 精巣内精子顕微授精(TESE-ICSI)
  • 受精卵凍結
  • 精子凍結
■エックス線検査(子宮卵管造影)

診療時間
 
AM9:30~12:30
PM5:00~7:30

アクセス

交通のご案内:近鉄奈良線大和西大寺駅 北口より正面

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〒631-0821 奈良市西大寺東町2-1-63 サンワシティ西大寺3F

院長プロフィール

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院長 久永 浩靖
大阪府出身
  • 母体保護法指定医
  • 日本医師会認定健康スポーツ医
  • 日本産科婦人科学会 専門医
  • 日本生殖医学会会員
  • 日本受精着床学会会員
  • 日本産科婦人科内視鏡学会 技術認定医
  • 日本内視鏡外科学会技術認定医
昭和62年奈良県立医科大学卒業 医学博士
奈良県立医科大学産婦人科助手を経て、東大阪市立中央病院産婦人科医長、奈良県立奈良病院産婦人科医長を歴任、平成12年2月より奈良市内の不妊専門クリニックにて管理医師として腹腔鏡、体外受精などの不妊治療に携わる。

平成15年3月より、久永婦人科クリニック院長として現在に至る。

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