ファティリティクリニック東京 小田原 靖先生

2010年3月19日

手術以外で多のう胞性卵胞を治療する手段はありますか?

多のう胞性卵巣(以下PCOS)に対する手術療法も選択肢とは思いますが、卵巣表面を焼却することによって卵細胞数を減らしてしまうリスクもあります。

35歳という年齢は卵巣予備能も低下する時期ですので手術については慎重に考える必要があると思います。

文面を拝見しますと、どの程度の投与量、期間でFSHなどの治療を行っているのかわかりませんが、PCOSでは卵巣の反応の閾値が狭いので、ホルモン検査などを注意深く行いながらFSH製剤の治療をもう少しトライする、並行してインスリン抵抗性の検査なども行い、必要があればメトホルミンなどの薬剤を用いる、それで結果が得られなければ体外受精を検討するのがよろしいと思います。

PCOSでは良質の胚が得られないこともありますので、体外受精で胚の状態を確認することができるというメリットもあります。排卵後に腹痛があるということは、卵巣が腫れているためかもしれません。IVFでは採卵周期には移植せずに胚凍結をすることで卵巣過剰刺激のリスクを軽減できるとともに、一回の採卵で凍結胚を複数得られることが期待できます。


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2009年9月18日

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院長プロフィール

fert_doctor.jpg院長 小田 原靖(おだわら やすし)

  • 昭和51年駒場東邦高校卒
  • 昭和57年東京慈恵会医科大学卒、同大学院修了
  • 医学博士、産婦人科専門医
  • 日本生殖医学会生殖医療指導医
  • オーストラリア、ロイアル ウイメンズホスピタル留学
  • 慈恵医大産婦人科助手、スズキ病院科長を経て平成8年小田原ウイメンズクリニック開院
所属学会

  • 日本産科婦人科学会、日本不妊学会、日本臨床細胞学会、日本哺乳動物卵子学会、日本生殖エンジニアリング研究会世話人
  • 日本受精着床学会評議員、日本不妊カウンセリング学会編集委員
  • 日本生殖医療心理カウンセリング研究会世話人(学術担当)
  • 理事長

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