醍醐渡辺クリニック 渡辺 浩彦先生

2009年3月11日

【凍結胚盤胞移植後の体調と基礎体温】について

黒うさ 様

このたびはご質問をくださり、ありがとうございます。ご主人が手術という大変な中、初めての胚移植をむかえられ、心の中はさぞ複雑なことと思います。どうかなるべく平常心でいてください。
ところで、今回のようにホルモン補充周期で凍結胚移植を行なった場合、卵胞は発育させていませんのOHSSの心配は全くありません。また、クロミッドなどを使わない全くの自然周期で、排卵日を基準にして凍結胚を融解・移植する方法でも、基本的に排卵は一つなので、ホルモン補充周期と同様にOHSSの心配はありません。

胚移植後にお腹がはるなどの症状は時々みられますが、その多くは補充している黄体ホルモンの作用で腸の動きが弱くなることによるものです。基礎体温に関してですが、黒うさ様が治療を受けられている施設では補充する黄体ホルモンを腟座薬にしているため、注射や経口剤に比べからだ全体に対する作用(特に中枢作用)が強くなく、体温もそれほど上がらない場合があります。もちろん、着床部位の子宮内膜に対する作用は、腟座薬で十分発揮されることがわかっていますので、体温もあまり気にしなくてよいでしょう。

新鮮胚移植では、採卵個数がやや多かった場合などで、一旦軽快したお腹の張りが胚移植後数日で再び強くなり判定日前に妊娠と判ることもありますが、凍結胚移植では全くと言って良いほど妊娠の自覚症状がありません。心配なお気持ちはわかりますが、あまり色々と考えずに、あとは運を天に任せる心積もりでお過ごしいただくのが良いと思います。

醍醐渡辺クリニック 渡辺浩彦

今回はこちらの投稿に回答させていただきました。